2012年7月6日金曜日

美しさ

私は仕事で少しだけ人物の写真を撮ったりします。
人物の写真を撮るというよりかは商品の写真を撮っているという方が正確ですが。
商品を着た、履いた人物を撮っているのです。
人物を撮るわけですから必然的に顔も撮ります。
顔は構図的に切ったり入れたりもします。

撮影が終わると写真を選別します。
選別の大きなポイントは、まず露出が適性であるかどうか。(残念ながら露出計がないので露出を計測して撮影出来てないんです)
構図がまとまっているか。
表情が残念じゃないか。

まぁだいたいこんな感じの観点から選別します。
選別を終えるとデザイナーに見せます。
だいたい1ポーズ3パターンぐらい選んでます。
全カット1枚ずつ構図が違ったり露出を変えたりピントの位置を変えて撮影しているので、まあそういうことになります。
で、その中から気に入る物を更に選んでもらうって感じなんですがその際「なんか顔が微妙だね」とたまに言われます。
私的には顔が微妙じゃない写真を選んでるつもりなんですよね。
それであれ?となります。

または全部写真渡してイチから選んでもらう時もある。
選んだ写真をあとで見せてもらって、おいおいなんでこんなしょぼくれた顔の写真選んでんだよまじかよ、と思う時があるんです。
で、「なんでコレ選んだんですか???」って聞いたら「表情が一番良かったから」と答えられたりします。
そしてまたおいおいおいおいまじかよと思います。

どうも美の観点がずれているのかな?と。
美というより、人間の表情の魅力を感じるポイントがずれているのかな。
まだ数回しかないから統計としては乏しいけど、数回もあるんだから、とも考えられる。

うん、でも実は人を撮るのが本当に苦手なんですよね。
距離感がとても苦手。
レンズを通して見る人と、目の前に居る人との距離がなんかずれてるんですよ、私の中で。
そうすると上手くシャッター切れない。
そしていい表情が撮れないという事案が発生し〈中略〉やれやれ、となるわけです。
でも仕事なんでね、もちろん最大限いい写真になるように努力しますし撮影中は苦手という気持ちはずっと奥の方にしまってるつもりなんだけど、上がってるもんに出ちゃってるんだなーと思う。

好きな人の写真撮るのは好きなんです。
だから撮ったりするんですけど、いまいち上手く撮れないままもう会わなくなっちゃったりします。
上手になれないって悲しいですよ。

相手との距離を上手く測れないといい写真が撮れない。

「んーこの写真、表情がいまいちですね」って言われるととても凹む。

いい写真ってなんだろね。
いい表情ってなんだろね。

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